【制作国】: ベトナム
【出演/声の出演】: リエン・ビン・ファット, アイザック, スアン・ヒエップ
【監督】: レオン・レ
【音声or字幕】: 日本語,ベトナム語
【ディスク枚数】: 1枚組
【商品類別】:中国正規品
【リージョンコード】:リージョンオール(すべての国で再生可能)
日本公開日: 2020/9/4
【内容紹介】
ベトナムの民族楽器ソン・ランの響きにのせて
孤独な二人の人生がひととき交差する
ボーイ・ミーツ・ボーイの物語
【作品内容】
ベトナムの民族楽器<ソン・ラン>の響きにのせてふたりの男の出会いを描く感動作!!
80年代のサイゴン(現・ホーチミン市)。
取り立て屋ユンは、ベトナムの伝統歌舞劇<カイルオン>の花形役者リン・フンと出会う。
ふたりは初めは反発し合っていたが、停電の夜ユンの家にリン・フンが泊まったのをきっかけに、心を通わせていく。
実はユンはかつて民族楽器<ソン・ラン>の奏者を志した事があり、楽器を大切に持っていたのだった・・・。
【作品ポイント】
★世界各地で映画賞多数受賞の話題作!
ユン役のリエン・ビン・ファットは、本作がデビュー作ながら、第31回東京国際映画祭で、新人俳優賞に相当するジェムストーン賞を受賞。
リン・フンはベトナムのアイドルグループ<365daband>の元メンバーであるアイザックが演じている。
なお、レオン・レ監督は少年期に渡った米国から帰国し、監督デビューした本作で、世界各地の映画賞を続々と受賞中!
★ソン・ランとは・
ベトナムの民族楽器で、楽曲の最初と最後で用いられる。
直径約7センチほどの中空の木の胴と、弾性のある曲がった金属部品と、その先に取り付けられた木の玉からなる打楽器で、伝統的な室内楽の拍を打つのに用いられる。
演奏者、役者双方にとってリズムの基礎となり、ベトナムの現代大衆歌舞劇「カイルアン」の音楽の魂であり、公演には欠かせない。
なお、「ソン・ラン」とは「二人の(Song)」「男(Lang)」との意味もある。
★カイルオンとは・
20世紀初頭のベトナム南部で誕生し、1930年代のフランス植民地下、中産階級の劇場で花開いたベトナム南部の大衆歌舞劇の一つであり、いわばベトナム版オペラ。
特に60年代のベトナム南部で人気があった。ベトナムの民謡、古典音楽、現代演劇の集約である。
★≪受賞歴≫
第31回東京国際映画祭 東京ジェムストーン賞(リエン・ビン・ファット)
オーストラリア映画監督協会賞
ACS賞(長編部門)/審査員賞/撮影監督賞/ゴールデン・トライポッド賞(長編部門)(豪)
トゥデイTVフェイス・オブ・ザ・イヤー賞 長編部門最優秀主演男優賞/長編部門最優秀作品賞/最優秀美術賞(ベトナム)
ホーチミン・シネマ・アソシエーション VCA賞最優秀男優賞/美術・衣装賞/最優秀作品賞(ベトナム)
シャルム・エル・シェイク・アジアン映画祭 サミル・ファリド賞(長編部門最優秀作品賞)/監督賞(ジェド柱賞)(エジプト)
ベトナム映画協会 ゴールデン・カイト賞最優秀主演男優賞/撮影賞/シルバー・カイト賞最優秀作品賞(ベトナム)
サンディエゴ・アジアン映画祭 観客賞(米)
北京国際映画祭 最優秀新人監督賞(中)
ASEAN国際映画祭 脚本賞
ロサンゼルス・アジアン・パシフィック映画祭 審査員特別賞(米)/テルアビブLGBT映画祭 観客賞(イスラエル)
フレームライン・サンフランシスコ国際LGBTQ映画祭 観客賞
ニューヨーク・アジアン映画祭 観客賞(米)
アジアン・アメリカン国際映画祭 観客賞/新人監督賞(米)
ファーゴ・ムーアヘッドLGBT映画祭 撮影賞(米)
第21回ベトナム映画祭 金の蓮賞(最優秀作品賞)/監督賞/助演男優賞
【あらすじ】
1980年代、サイゴン(現・ホーチミン市)。ユン(リエン・ビン・ファット)は借金の取り立てを生業とし、返済が遅れた客には暴力もいとわず、周りから“雷のユン兄貴"と恐れられていた。
ある日、ユンはカイルオンの劇場に借金の取り立てに行く。団長が「支払えない」と言うと、舞台衣装にガソリンをかけ燃やそうとするユン。
止めに入る劇団の若きスター、リン・フン(アイザック)。彼は自らの腕時計と金の鎖を差し出すが、ユンは受け取らず無言のまま立ち去る。
翌日の夜、ユンはカイルオンの芝居を見る。演目は「ミー・チャウとチョン・トゥイー」。敵対する国の王子と王女が、婚姻の契を結ぶが、戦に巻き込まれ引き裂かれる悲恋物語だ。
主役のチョン・トゥイーを演じるリン・フンの妖しい美貌と歌声に魅せられるユン。
ある日、町の食堂で一人食事をしていたリン・フンは、酔っぱらいにからまれ、殴り合いになる。たまたま居合わせたユンは加勢し、酔っぱらいを追い払うがリン・フンは昏倒してしまう。
ユンの家で目覚めたリン・フンはその夜の芝居に穴をあけてしまったことを後悔し、急いで出ていくが、鍵をなくしていた事に気付き、再びユンの家を訪れる。
始めはぎこちない二人だったが、テレビゲームに興じるうちに次第に打ち解けるようになる。すると停電になり、仕方なく外に出る。
屋台で麺を食べながら流しの老人の歌を聞いたリン・フンは、その歌が自らの人生に重なると言う。するとユンは、父がカイルオンの伴奏者だったと語るのだった。
リン・フンは、カイルオン出身者のヤクザは初めてだと驚き、自分の両親は役者になることを反対していたがやがて許してくれたと語る。
だが初主役の舞台を見に来る途中、バスの事故で死んでしまった、立派な役者になるには悲しみも経験しなければならないのだ、と。
リン・フンが、ユンの机から見つけた読み古された本。それは自分も好きな本だった。本の中に挟まれていた紙に詞が書かれてあった。ユンは、
父が書いたもので歌ってくれと言う。伴奏がなければ歌えないと言うリン・フン。するとユンはソン・ランを箱から取り出す。ユンの伴奏で歌うリン・フン。
それは、結婚に破れ妻に去られた男が、苦しみを歌ったものだった。リン・フンはユンの腕前に感心し、家業だったカイルオンの道に戻ることを勧めるのだったが……。
【キャスト】
リエン・ビン・ファット
アイザック
スアン・ヒエップ
【スタッフ】
監督・脚本:レオン・レ
プロデューサー:ゴ・タイン・バン
提供:パンドラ
配給協力:ミカタ・エンタテインメント
配給宣伝:ムービー・アクト・プロジェクト
協賛:ベトナム航空
DVD購入URL:
ソン・ランの響き DVD